こんにちはたま吉です
ちょっとしたきっかけで、急に嫌なこと思い出したことはありませんか
今日、急にその嫌な記憶が降ってきました
小学校の頃のことでした
嫌なことというか、恐ろしいことでもあります
何かの催しものなのかはハッキリ覚えてませんが、ある時、クラスのとある女子A子(名前は覚えてる)が「クラス全員を登場させる紙芝居を作った」と言い、全員に向けて披露し始めました
A子がメインとなり、仲間数名と完成させたようでした
内容としては白雪姫がベースだったかと思います
まずはイケメン王子様が二人登場します
ちびまる子ちゃんにも登場するように、クラスには必ず二人は女子にモテモテな人間が存在します
明確に顔が整っているタイプと、
元気がよくて、気さくに女子に話しかけることが出来る爽やかタイプです
その二人が男子のメインとなります
女子はというと、A子とその仲間達は当然メイン、普通くらいの関係の女子はその他大勢、容姿に恵まれない女子、嫌われ者はヘンテコキャラにされてました
イケメン男子以外が鬼畜な扱いでした
自分以外はちゃんと覚えてませんが、それぞれ「悪い」特長を捉えられた風貌でバケモノ扱いをされてました
(ひょろ長いやつは木のバケモノ、小さいやつはゴブリンみたいな感じ)
ぼくはというと、ガイコツがボロい服着て、鎌もってるバケモノ
っていうか、死神ですね
今思えばぼくの学生時代はずーっと、お笑いのハリセンボンのはるかさんに似てました
(はるかさん例えに出してすみません)
しかも貧乏だったので、痩せてガリガリで、破れたズボンにヨレヨレのシャツを着てたせいで死神に見えたのでしょう
物語の結末は普通だったはずですが、「クラスメイトを何かのキャラにして面白おかしくしたかった」という意図が見える紙芝居でした
ぼくを含め、バカにされている連中は、ガチで凹んでいられません
「似てるかなー?」とか言いながら笑い飛ばさないと、認めていることになるからです
みんな明らかに顔をひきつらせて笑っていました
もちろんぼくも
現代でこんなことしたらコンプライアンス的に凄くまずそうな気がします
何十年も昔の話ですが、A子はよくこんな残虐なことを思いつくもんだなと思いました
A子はお金持ちのお嬢様というのを聞いたことがありました
勉強はまあまあ
容姿も普通以上ではあったと思います
ぼくはというと、自分で言うのもなんですが、勉強も体育の成績もトップクラスでした
しかし、A子達にとっては能力を度外視するくらいぼくはただのバケモノだったのでしょう
こんなことも思い出しました
教室の窓を開けていたところ、デカイ蜂が入ってきました
そしてぼくの近くの窓の内側にピタリと張りつきました
A子はぼくの後ろの席でした
背中に突き刺さる殺気のような視線
A子でした
ぼくは恐る恐る振り向くと、鬼のような形相で、
「早く蜂殺せやカス!男だろテメエ!」
と、言わんばかりの勢いでこちらを睨みつけています
殺気も凄いし、蜂にも刺されたくないしで、固まってるうちに蜂が出ていきました
明らかにA子がゴニョゴニョ何か罵倒していることを言っているのと、クラスメイトの冷ややかな視線を感じ、消えてしまいたくなりました
ぼくはよくファンタジーものに出てくる、
「オデ、ニンゲン、キライ」
と言って人里離れて生きる人外のバケモノと同じであったのです
平和ボケしているぼくに脳が、
「ニンゲン嫌いだったことをちゃんと思い出せ」
というメッセージを送ってきたのかもしれません
でも一番怖かったのは、いろいろ思い出したあと、ぼくはA子の不幸を自然と願ってしまったことでした
転勤族であるぼくはもうA子と二度と会うこともないでしょう
それなのに、過去に出会った、最早自分にとっては関係の無い人間の不幸を一瞬でも願ってしまった自分自身が怖い
でも、この記憶は嫌な記憶だけど、なぜか大事に保管しなければならない記憶なのではないかと思いました
なんかもっと書き留めておかなければいけない気がしますがこのくらいにしておきます
ではまた