たま吉の早くセミリタイアしたいブログ

おっさんリーマンのたま吉による、早いとこセミリタイアをして自由な時間を手に入れることを目指すブログです。夫婦二人暮らし、子供なし。

命の授業を思い出しました

こんにちはたま吉です

何気なくふと思い出したのですが、昔、「豚がいた教室」って映画がありました
妻夫木さん主演だったような気がします
本当にあった話を映画化しているのですが、というかネタバレになるのですが、短く内容をまとめると、命の大切さを学ばせるために、学校で豚を飼育し、最終的に食肉にして、給食で食べるという内容です
実際は「命の授業」と銘打って行われたはずです

確か当時は、「明確な答えが出ない」とか「生徒達に納得いくまで議論させるのが良い」とか色々な意見、賛否両論あったのですが、ぼくとしてはもう答えが出ていました

結論から言いますと、
「この授業はもう二度とやらない方が良い」
です

実はこの豚には名前がありました
「Pちゃん(確か)です」
この時点でアウトです
固有性を持たせてしまっています
名も無き一食肉豚ではありません
唯一無二の「Pちゃん」なのです

その唯一無二の「Pちゃんの肉を今まさに食べてしまっているんだあぁぁぁ!!」という感情から命の大切さを学ぶのかもしれませんが、そこまでする必要あります?

ぼくも詳しくはありませんが、家畜の飼育から食肉にするまでの課程をじっくり観るだけで、十二分に、余りあるくらい、家畜や、そこに携わる人達に「ありがとう、命を頂いています」という感情と、ぼくたち人間の業の深さを実感することが出来ますよ
生徒(小学生)にやらせる必要性も感じません
大人でやってみればいい

昔、aiboっていう犬型ロボットが発売されていました
結構売れたはずですが、何年も経ち、当然にしてバッテリーが切れたり、部品が壊れたりしてきます
遂には動かなくなりました
しかし、部品の供給が終了したり、メンテナンスサービスが終了したりしたはずで、aiboを起動させることが出来なくなり、実質、aiboは寿命を迎えた形になりました
ロボットだから命は半永久的と思われていたので、凄く皮肉なものです
飼い主(所有者)達の中にはaiboのお葬式を行った人もいて、テレビで取り上げられていました
大の大人が、動かなくなった犬型ロボットを見て子供のように号泣し、お葬式まであげる

なぜこんなことになるのでしょうか
答えは簡単で、やはり、「固有性」を持たせたからです
唯一無二の存在になったのです

小学生に「食べもの(食肉)に対する感謝や大切さ」を学ばせるなら家畜として産まれてから食肉加工まで一連の流れを見せるだけで十分だし、
「固有性」があるかないかで自分にとっての命の存在感が違ってくるのは全く別な話なので、aiboみたいな話をしないと理解出来ないと思います

「唯一無二、みんなのPちゃんの肉を生徒に食わす鬼畜プレイ」にしか見えません

貧乏だけど家族の為に朝晩必死に働いている
「母ちゃんの中指のフライ」とか
ツラい時いつも励ましの言葉をくれた
「じいちゃんのタン塩」なら
感謝してもし尽くせないでしょおねぇぇぇえ!!

…ちょっと取り乱しましたが、この授業でやったのはそういうことです

何でこれを思い出したのか思い出せませんが…


ではまた